*実用中国結び*事事如意
*実用中国結び*事事如意
大型作品を制作している合間に、自分用の耳飾りを結んでみました。
これ、元は携帯ストラップでした。
柿部分だけ再利用、盤長結びを結んで金具につないで仕上げました。
金具、本当は金色で統一したかったのですが、手持ちになかったので銀になってしまいました。
ちょっと残念。
事事如意shi4shi4ru2yi4とは中国語で「物事が思い通りになる」という意味の言葉です。
事事の事shi4の発音が柿shi4と同じなので、柿を並べて表現します。
なので、中国結びに限らず柿が並んでいる飾り物や絵を見たとき、中華の人達は「物事が思い通りになる」というこの四文字の言葉をイメージするのです。
単なる可愛い柿じゃないんですよ
このような表現は、柿の他にも蝙蝠や蝶、瓢箪などなどいろいろあります。
常に目に見える所に飾ったり、身につけることによって、人生が向上することを願っているのです。
大型の中国結び作品も「単なる観賞用ではない」ということなのですね。
盤長結(ばんちょうむすび)は「万物の根源、切れ目のない永遠に続く命を意味する結び目」です。
「切れ目のない、途切れない・・・」これも中国結びの考え方の一つです。
複数本の紐を多用して結ぶ西洋マクラメ結びと違って、中国結びは一本の紐で結ぶことにも意味を持たせているのです。
同じ紐結びだからと言って、混ぜて考えてはいけない理由はそこにもあります。
さて、そんな盤長結と事事如意の柿を組み合わせることで、二重の意味を持たせた運気を高める開運のアクセサリーができました。
このように、単なる紐結び手芸ではなく、民族の願いや意味がこめられた伝統工芸であるからこそ「結び」の前にわざわざ「中国」という言葉がついているんだよなぁ・・・と知っていくことはおもしろいですね。
中国結びを味わい深く、よりいっそう楽しいものにさせますよ!
麺類と同じで、各民族毎に違いが有るんですね
そこを知った上での交流なんじゃないかと思います。
狐と鶴のスープのお話みたいに・・・。